第8章 クラス会議(6)
クラス会議のいくつかの目標
相互尊敬を教える
相互尊敬の意味を教える一つのやり方として、次の質問を生徒とともに話し合う機会を持つことがあります。
なぜ人は自分が話しているときに、他の人が話していると尊敬をされていないと感じるのでしょうか。
(私たちは話している人全員のことを聞くことはできません。話すことになっている人は、他の人は自分のことなんてどうでもいいのだと感じてしまう、などなど。)
なぜ話を遮ることが尊敬の念を欠くのでしょうか。(彼らは集中できないし何が起きているかと言うことから学ぶことができません)
なぜ他の人が話しているときにその人の話を聴くことが重要なのでしょうか。(私たちはお互いから学ぶためには、お互いに敬意を表す、そして、私たちは他の人に話を聴いてほしいからです。)
コンプリメント、承認、感謝を与えること
中高生は承認や感謝という言葉のほうを好むことがあります。
小学生はコンプリメントという言葉を使った方が通常はよいです。言葉は違いますが、基本的な概念は同じです。
それぞれ言葉は違いますが、それぞれの発達にあった言葉を使って、これらの言葉を探求する時間を持ちましょう。
これは、クラス会議の最初の時にインフォーマルですが、行うことができます。生徒が、コンプリメント、承認、感謝を理解できるように次の分野において、自分以外の人がする行動に目を向けるべきです。
- 達成
- 他の人を助ける
- だれかがよい気分になったとき
生徒とそれぞれの分野において、具体的な例をブレインストーミングで出してみましょう。そして彼らに次の言い回しを教えましょう。
「私は~さんの~に対してした~についてコンプリメント、あるいは、承認をします。」
これらの言い回しを使うことは、彼らがどんな服をきているとか、どう見えると蚊ということよりも、他の人がすることについてに意識するという課題に留まらせてくれます。
私はこのプログラムを導入した100クラス以上の学級でクラス会議をしているところを見学しました。
この提案した言い回しを使っていないすべての学級では、具体性がなく、表面的になっていたようです。
最初のうちは、多くの子どもたちは、こんな風に言うかもしれません。
「私はジルに私と友達でいてくれることに感謝します。」
こういったことに関しては、しばらくは学びの過程だということで、そのままにしておきましょう。しかし、そのうちにそのグループは、私たちが認識したり、感謝したりすることについて、どのようにしたら具体的になるかということをもう一度ブレインストーミングしてもよいかもしれません。