11冊目 あふれでたのはやさしさだった
久しぶりに体にズドンときた本だった。
生徒と先生とのやり取りがすごく好きだ。
そして、人間のもともと持っている素晴らしいモノを感じることができる。
この本は少年刑務所が舞台だが、
「本音を言えない」
「周りに対して虚勢をはる」
「気持ちを受け取ってもらえない」
そんな状況は現在の小中学校の状況と変わりはない気がした。
むしろ、なんとかやり過ごせてしまう生徒たちだけに難しさを感じてしまう。
以前詩集を読んでいて、いったいどういう授業をどれくらいしていたのだろうとずっと疑問に思っていたので、その内容を知ることができてとてもうれしい。
詩の授業。ちょうど生活綴方教育をどうやって実践しようかな~なんて思っていたので、そこも踏まえて実践に映せそうだと感じた。
ツクルスクールや塾でやってみようと思う。
と、ちょっとスキル的なことを書いたけれど、そうやった「やり方」を大きく超えた「あり方」について丁寧に書いてある。
そこにいる生徒と先生の息遣いが感じられる本だった。
多くの人に読んでもらいたいな~と思う。
詩集も素敵です。