8冊目 学校の戦後史

8冊目 学校の戦後史

いやー面白かった。

とりあえず一通り読んで、もう一度いろいろと整理整頓しながら読み直し。

いろんな背景が分かって、すごく面白かった。

戦前の学校の近代化において、学ぶ内容を細分化したことによって、人間形成がされていないという判断をしたところなんて、「お~なるほど~」って感じでした。

ただ、残念ながらそのまま軍国主義に入っていて、その分析は生かされなかったということですが。

今の「学級」システムも日本ならではなんだと改めて思う。

学校を全国に整備するに当たって、それこそ田舎では、それまでの児童労働力を取られてしまうという反発があり、なかなか全員が学校に行かせてなかったという背景の中、おそらく等級制度(実力別クラス)にしてしまうと、それこそさらに学校へいかせなくなるだろう感じがする。

そこで、「学級」ということで、どんなことでもいっしょにやるんだよ、とした部分は気持ちとして非常に分かる。

また、それによって、先生の力量が非常に問われるようになったというところも納得。

まだ振り返り中だが、非常に面白い。

学校教育を変えていきたいと思うのであれば、それなりに日本の学校の歴史を知っておくのは大事なのかもしれないと思った。

ただ、一方で、「馬鹿者、よそ者、若者」という破壊と創造のときに活躍する三者という視点から見ると、必ずしも知らなくてもいいのかもしれない。

ただ、私はおもしろいなーって思った。