インクルーシブ教育を通常学級で実践するってどういうこと?
第2章、第3章
第2章は主に岩瀬先生の実践について。
教室リフォームプロジェクト、プロジェクトアドベンチャー、会社活動、作家の時間、振り返りジャーナル、ブッククラブ、単元内自由進度学習、学習の個別化の時間。
もちろんこれらの実践の方法について詳しく書かれているのではない。どういう思考でこれらを行っているか、どういう背景があるのか、どういう見方をしているか、なんのためにやっているか、そういったこれらのコンテンツの下支えになっているであろうこと。
それまでのやり方に疑問を持ち、学び、実践し、振り返り、考え、また実践。そして積みあがっていったところなんだろうと感じた。
第3章はまとめ。
ということで、読み終えての感想は、
「大切なマインドもやり方もわかってる!あとはやるだけじゃん!」
もちろんすぐにうまくいくことはないだろうし、そんな教員養成を受けていない先生がやればぼろぼろだろうし、それを指導できる先生もいないというのがほとんどの現状だろう。でも、やらなきゃわからない。
そういった失敗を許容してくれる現場、環境なのかと思うと、おそらく多くはできない現状だろうな、と思う。
で、自分のできることはなんだろう。
岩瀬先生の実践は、多賀先生もおっしゃっていたけれど、かなりの高いスキルと経験が必要だと思う。
そして、この本で実践に困難さを与える状況として、「既定の進度での学習」があがっていた。
それをとっぱらってみたらどうなるだろう。
そして、もうひとつの問題として、私が思うに、「生徒数」だ。
この二つの制限をなくした場合、どれくらいのスキルや経験が必要で、何を日々していけるのかということを実践したいと思う。
自主学校瀬戸ツクルスクールで。
来年はぜひやりたい。
公は待っていてもしばらくは変わらない。
だとしたら、民間から教育改革の刺激を与える必要がある。
そんな気持ちにさせてくれた本。