キミチャレ2017発表会から学んだこと、考えたこと

9月18日に行われた「キミチャレ2017 全員発表会」

キミチャレとは

24組が1組30秒ほどで発表。

基本的に発表者の関係者が参加する感じだったとは思うけれど、子どもがチャレンジした発表を聞いて、「すごいね」とか「おもしろね」で終わってしまっては、もったいないよな~と思っている。

そこに参加した人たち全員が、その子どもたちのチャレンジから何かを学ぶという姿勢を持てることが大事なんだと。

全員が学ぶ者として対等な存在として、そこにいるということが大事なんだと。

私が今回学んだこと。

 

1・保育士になりたい

やってみないと分からない。人から求められるうれしさ。

 

2・障害のある人との接し方を学びたい

現状把握の大切さ。可視化される言葉の力

 

3・保育士になりたい

うまくいかなかったからこそチャレンジする気持。

 

4・病院の保育士になりたい

断られたとしても、それでもやりたいという気持ち

 

5・芸者さんになって高齢者を元気にしたい

形を変えた夢の叶え方

 

6・介護職員の仕事を体験したい

社会人であることの喜び

 

7・リフティングを300回できるようになりたい

人との関わりから動機が生まれる

 

8・時速80キロの投球がしたい

シンプルな目標が初動のパワーとなる。

 

9・柔道で背負い投げをしたい

一歩踏み出すことの大切さ

 

10・フリースローを連続30本決めたい

成長の仕方に、その子の特徴が見える。

 

11・外国人にお寿司を広めたい

歴史的アプローチ

 

12・モータースポーツをしてみたい

自分が動いたからこそ得られるものがある。

 

13・給水ポリマーについて調べたい

伝える勇気、他者理解

 

14・助産師になりたい

自然に湧き上がる感情を味わう

 

15・図書館司書になりたい

緊張と楽しさは共存できる

 

16・役者になりたい

言われたことをすぐにやってみる素直さ

 

17・ウェディングプランナーになりたい

「憧れ」という感情の力強さ。

 

18・水族館の飼育員になりたい

子どもと大人の知識の差はほとんどない。共に学ぶ姿勢

 

19・名鉄で働きたい

「好き」という力の大きさ

 

20・ピタゴラスイッチを作りたい

人を喜ばせたいという気持ちの強さ。そこから、自分の軸を見つけるのはどうすれば?

 

21・マカロンウェディングケーキを作りたい

共同作業の楽しさ

 

22・和菓子を作りたい

自分の今の力を知る

 

23・陶器づくりをしたい

触れなければ分からないことがある

 

24・ノベルティ人形を作りたい

動くと変わる

 

以上。今後この学びを生かしていくことが、私のできること。

 

以前、勤めていた塾の研修で、模擬授業を行った時がある。そのときに尊敬する塾長が言っていたことがずっと頭に残っている。

「発表者は発表するというそのこと自体ですでにたくさんのことを学んでいる。そこでもらうフィードバックも大切だけれど、たった一人のために研修をやっているのではない。むしろ聞いている人が、どれだけ発表者から学べるかが大事なんだ。そこを間違えるんじゃない。」と一喝されたことがある。

こういう発表モノはどうしても、参加者はどちらかというと受け身になることが多い。

でも、何も発表しない人こそ、ここからなにを学べるだろうと真剣に聞かなければならないと思っている。

 

 

その後、子どもたち同士でグループに分かれ、サポーターとともに振り返り。

お互いにコンプリメントを出し合うというグループワーク。

努力、挑戦、勇気などのカテゴリーを提示し、それぞれの子どもがそれぞれの子どもに対して、どの行動や経験が、どのカテゴリーに入るかを伝えて、シールを渡すというグループワーク。

ある意味私が普段いつも考えているところなので、その様子を観ていて、いろいろと思うところはたくさんあったけれど、それでも、こういう場に参加する子どもたちということもあり、素敵な時間になっていた。

 

最後に、それぞれのグループのグループワークの振り返り発表があったけれど、それがまたよかった。

いい意味で子どもたち任せのところがあったので、結果、基本は同じだけれど、それぞれのグループが違った発表をする形になった。

全員登壇して、全員が自分が言ってもらえたことを発表したグループ。

全員登壇するけれど、発表するのは1人。

全員登壇するけれど、言いたい人だけが言うグループ。

全員登壇し、一人に対してだけ全員が改めてコンプリメントを言うグループ。

短い時間しかいっしょにいなかったわけだけれど、こうやってグループの個性がでるのはおもしろいな~と思ってい見ていた。

 

 

このキミチャレは6年前から始まり、その最初の年にサポーターとして参加した。

発案者がいなくなり、担当者も変わり、時間もたった。

いろいろなところでテコ入れがいるような気がしている。

 

学校に比べれば、キミチャレの失敗の許容範囲は広いし、そこに価値を置いてはいるけれど、現状を考えると、もっと「失敗、未完遂」に焦点をあててもいいかもしれない。

テーマも、なんとなく落ち着いてしまった感がある。

 

私だったら、来年は

「キミチャレ 先生バージョン~それ、絶対失敗するでしょ~」

をやるだろうなw

 

それやって意味あるの?とか、いや~それは無理でしょ、って言われるようなことに先生たちがチャレンジする夏。

そして、全員が失敗して、全員がそこに学びがあった!と悔しくも清々しく充実した表情で発表する。

そんな姿を先生たちが見せたら、きっとまた原点に戻れるような気がする。

 

忙しいから、なんて言い訳は通用しないと思う。

今の子どもたちは、大人以上に忙しかったりもする。

本気で子どもたちのチャレンジ精神を持ってもらいたいなら、率先垂範。まずはやってみせることが大事だと思う。

そして、まずは私かwww  何をやるか考えておこうww