思春期の子どもは、自分は全知全能だと思っている。
子どもに服装や食べ物、あるいは、なにができて、なにができないかを教えようとしている親は、子どもがこんな風に思っているということを理解しようとしていないのいではないでしょうか。
“病気になんてならないし、風邪もひかない、睡眠なんていらないし、ジャンクフードを食べていたって、いや、なにも食べなくても、ずっと生きていける”
と思っているということを。
多くの親は、そんなことで生きていけるのかと思うかもしれませんが、実際、ほとんどの子どもは生き抜きます。
私たちが提案するやり方は、もしかしたら、甘やかしだと思ったり、悪い結果に結びつく機会を増やしてしまうのではないかと思う人もいるかもしれませんが、実際や逆なのです。
甘やかしではない。
時々、これらの思春期の個性化の特徴を伝えると、強く意見する方がいます。
彼らの意見はだいたい似ています。
「あなたは親であることはやめられないし、子どものやりたいようにやらせるなんてできないわ。」
特に最後の部分は、皮肉の念が強くこもっています。
私たちは、子どものやりたいようにやらせるということをいっているわけではありません。
これは確かに甘やかしです。
こういった子育ては、子どもたちから、価値ある学びをサポートできる親の関わりを奪ってしまいます。
子どもたちにはガイダンスは必要です。
しかし、それは外的コントロールではないのです。
そのようにすることは、ただ反抗的態度を助長するだけなのです。