思春期の子どもはプライバシーが必要です。
子どもたちは思っていることや感じていることをフェイスブックやSNSで世界に発信しているのに、なぜプライバシーが必要なのかとふしぎに思うかもしれません。
思春期の子供は自分がなにをやっているかを必ずしも理解しきれていないと思いますか?
とりあえず質問をするのをやめて、フェイスブックで友達になってみればいいのです。
彼らの発達は大変早く、彼ら自身も掌握できるものではないので、子どもたちは、親に見られていることが恥ずかしいと思うかもしれません。
子どもたちは、自分にとってなにが大切なのかを見つけようとすると、自分がまったくやりたくないことだと自分で決める前に、親の承認もなしに、その行動をとってしまうかもしれません。
トラブルを避けるため、または、あなたを失望させないため、子どもはあなたの知らないところで、許可なく、どのようにテストをしたらいいかを見つけ出そうとするでしょう。
たとえば、
学校で着替えるために、服やメイクアップ道具をかばんに隠したり、
こっそりたばこを吸ってみたり、
彼らは見ることができないといわれているR指定の映画を観たり、
個人的な感情を日記に書いてみたり、
あなたが認めていない友達と遊んでみたり、
といったことです。
ほかには、プライバシーを守るために、どう考えても嘘だとわかるような大げさな嘘をついたりします。
子どもたちはよく嘘をつきます。
それは、あなたを愛しているからであり、あなたを守りたいからです。
彼らはあなたの感情を害することなく、自分がやりたいことをできるようになりたいのです。
また、彼らは自分自身を守るために嘘をつきます。
あなたからの耳障りな意見や対応から自分を守るためです。いくつか子どもたちがウソについて述べたものがあります。
“私はパーティーに行くときに嘘をつくわ。だって、そこに親がいないってわかっていると、交渉の余地を持たせてくれないんだもの。”
“私は正直に話すわ。なぜなら、母は私を大人として扱ってくれるわ。そして、どうしたらお酒を楽しめるかを教えてくれるわ。”
“私は大学1年生、2年生のときは嘘をついていたわ。それから、もう嘘はつかないって決めたの。私は親にいったの。私は嘘をつきたくないから、ちゃんと話すわって。それからはいろんなことを話したりしてるわ。”
“私は、親が聞きたくないだろうことは話さないようにしてるわ。親は、いいことだけを聞きたいのよ。だから、でっちあげたりもするわ。“パーティーでばかなことやっている子がいたの(実際は私なんだけど)ってね。”
“もし本当のことをいうと、母が育ってきた過程を考えると理解してもらえないだろうから、気持ちが滅入るので言わないわ。”
“本当のことをいうかどうかは、親次第ね。言える親もいるでしょうけど、他の親はきっと部屋から出ないようにするでしょうね。だったら言わないわよね。”
つづく・・・