自立へ向けた勇気づけの関わり 完結

自立に向けた勇気づけの関わり パート1

自立に向けた勇気づけの関わり パート2

今回で完結!

5・味方であることを伝えよう!

みなさん、どうでしょうか。

みなさんのお子さんは、みなさんのことは味方だと思っているでしょうか?

みなさんは、お子さんに、「味方だよ」というようなことを伝えたことはあるでしょうか?

ちょっと話し合ってもらえますか?・・・・・

さて、どうでしょう。

・・・・・はい、ありがとうございました。

なかなか「味方」という言葉は使わないですよね。英語では、「I’m on your side.」ということになっているので、「味方」という言葉はちょっと違うかもしれませんね。

みなさん、それなりに工夫もされていますし、そもそもそうじゃなかったら、いろいろやらんわ!!という事があるでしょうけれど、思春期の特徴を考えると、改めて伝えるということは悪いことではないと思いますよ。

そもそもミスコミュニケーションは、わかってるだろう、伝えわてるだろう、がそうでないときに起こることが多いですからね。

自動車学校でも習いましたよね?

~だろう運転は危険ですよ。

~かもしれない運転で!

それと同じだと思います。

ただ、日本人はそういうことをあまり言わない文化もあるので、無理に口にだして言わなくてもいいかもしれませんから、手紙でもラインでもいいから、「私はあなたの味方だからね。」と伝えるのもありだと思いますよ。

まぁ突然そんなことをメールされたら子どもも怪しむでしょうから、「今日の講座で、一尾先生が、そう思っているなら、とりあえずこうやって書いてごらん?って言われたから、書いてみた。」と書いてみてもいいかもしれませんよ、と。

普段使わない言葉だけに、どこか記憶に引っかかる可能性はありますよね。

6・解決策に注目しよう!

ついつい「なんで勉強しないの?」といってしまいがちだとよく聞きます。

でも、勉強をしない理由がわかったところで、どうしたらいいの?ってことです。

現在の心理学やカウンセリングの流れを見ても、もう過去のことをあまりどうこういうというのはあまりないんですよね。

会社などでは、原因追求は次のステップに向けて大切かもしれませんが、人間ということになると、それがわかったところで、どうしようもないってことが多いんじゃないかと思うんです。

原因解明は解説にはなるけれど、解決にはなりません。

また、脳の仕組みから見ても、

「なんで勉強しないの?」と問われれば、その原因を考えます。原因は過去にあることが多いので、過去のことを振り返ることが多いです。そして、原因がわかったとしても、それは変えられない過去のことなわけです。あまり建設的ではないですよね?

さらに、結構な割合で、「俺のせいじゃない」という答えを出すことが多いんですよね。当事者意識を持ちにくい、というか。

だから、

「勉強せずに、どうしたいの?どうなりたいの?」と聞くわけです。

もちろんすぐに答えがでてこなかったりすることも多いですが、少なくとも、「どうしたいんだろうな?」と考える部分はあるわけです。

そして、「どうしたい?」は未来に向かうことが多いです。ですから、未来志向になるし、未来のことは自分次第でどうとてもできるわけですから、どんづまりな感じにはならないことが多いです。

さらに、そこには、「自分」がどうするのか?ということが問われるので、当事者意識を持ちやすかったりもします。

そういった側面から見ても、「解決策に注目する」ということはひとつのベターな選択だと思っています。

7・お互いの思いを大切にした合意

ご家庭でいろいろな決まり事や約束事があるのではないでしょうか。

でも、そこに子どもの意志がちゃんと反映されているでしょうか?

お母さん自身の意志も反映されているでしょうか?

ちゃんとやっているんですが、あまり守られないんです、ということも聞きます。

よくよく聞くと、親の押しつけルールになっていることがあります。

また、子どもだけに守らせるルールになってしまっていることがあります。

そして、そのルールを先に破るのは親が先に破る場合があったりするのです。

ここにはお互いの気持ちを尊重している、という雰囲気がいります。

また、いくつかのポイントもあると思います。

・必ず改訂可能だということを伝えること。

・問題が起きていない時に、できているところを確認すること

などなど。

ただ、日本人はあまり自分たちで話し合ってルールを決めるという経験をしていないので、結局お互いが納得する合意はできないかもしれませんね。

でも、すぐにはできなかったとしても、その思いを伝えつつ話し合えば、それは可能だと思いますよ。

ですから、合意を形成する前に、対等な関係であるという姿勢、相互尊敬の姿勢、相互信頼の姿勢であることは必要だと思います。

ということで、以上で子どもたちと信頼関係を築くためにしてみたらどうでしょう?という提案7つでした。

 

 

そして、今はこういう状態かもしれません。

でも、いずれは・・・もちろん、いずれとはいわず、今すぐにでも・・・

さっさと子どもの車から降りて見送りましょう!!!

そして・・・・

子どもはさっさと出発させて、お母さんはステキな新車に乗り込んで、

新たな人生に向けてGO!!!!

 

いろいろとお話しましたが、私が一番いいと思うのは、大人が毎日を楽しく過ごしていることだと思います。

そして、「あ~大人って楽しそうだな!」って感じてもらうことが大切なのだと思っています。

ですから、ぜひみなさん、自分のやりたいことをどんどんやって、毎日を楽しく過ごしてみてくださいね!

それが素敵な子育て、自立につながる子育てだと思います!

今日は、ありがとうございました。