「指示・伝達」と「コミュニケーション」

今日はアドラー心理学入門と題して、有限会社ヒューマン・ギルドが開発したELMという講座を行ってきた。

今回は「感情」についての内容。

そんななかで、相手とのコミュニケーションを取るときに、「感情」というものの意味についての話になった。

 

そんな話をしながら、そもそも「コミュニケーション」と「指示・伝達」との違いをあまり考えずに、普段の仕事や生活をしてしまっていることがあるように思った。

 

「コミュニケーション」は感情が含まれている。

「指示・伝達」は感情は含まない。

どちらを使うのかは、お互いの関係をどのようなものにしたいか、というところにもよると思った。

二人の関係が、対等な関係を育みたいのであれば、「コミュニケーション」つまり、自分の感情を伝える。

指示・伝達する関係を育みたいのであれば、感情を伝えるというよりも、わかりやすさ、論理性、合理性などを伝える。

そんな感じかな。

 

自分の感情を伝えるには、「私」がどう感じるかを伝えなければいけない。そうすると、少なくとも自分がそこにいる。

自分の感情を伝えずに伝えるには、「私」がどう感じてるかはスルーする。そして、自分の気持ちをスルーするわけだから、相手の気持ちもスルーする流れになるのは自然の流れ。

どちらがいいのかは、その状況によるとは思う。

 

お互いの気持ちが空気感として共有されている状況であれば、変に感情を表に出すのではなくて、明確な指示・伝達を行い、スムーズに目的に進むことを気持ちよく感じればいいと思う。

ただ、なんだか空気に力がない感じで、明らかに分かりやすく説明しているのに、スムーズに事が運ばないときは、もう一度そこに「いる」人たちで感情を共有し合うコミュニケーションを取ってみるのもありだと思う。

 

なんだかうまくまとまった気はしていないけれど、いろいろ考えたってことで。