TKR360プロジェクト

TKR360プロジェクト

これは地域市民の、地域市民による、地域市民のためのコミュニティースクールをつくるためのプロジェクトです。

 

事の始まりは、2016年6月に瀬戸ツクルスクールを移転したことから始まります。

 

それまでは、個人宅のスペースを無償で貸していただき、運営してきました。

ですから、運営費がかかることはありませんでした。

そんななかで瀬戸ツクルスクールを運営してきて、たまたま「こんな場所があるよ~」というのを知りました。

そこで、「それって何に使うか決まってる?」と尋ねたところ、「まだ検討中~」ということでした。

今までほとんどリスク無しでゆるーくやってきたのですが、せっかく流れてきた話だし、とりあえず場所を見せていただきました。

 

とてもすてきな家屋で、ツクルスクールの生徒たちも過ごしやすいだろうな、ということが第一印象でした。

また、立地がとてもよい。尾張瀬戸駅から徒歩5分。

そして、すぐ隣には瀬戸蔵という公共施設があり、車はそちらにいくらでも置くことができる。

多くの人にツクルスクールに来てもらいたい、と思っている私としては、交通アクセスや駐車場があることはとても魅力的でした。

 

さらに、瀬戸市の空家再生プロジェクトの一環として利用することで、瀬戸市にも貢献できる。

2年間ツクルスクールをやってきて、環境を変えることは、学びに変化を起こすよい機会になるのでは?とも思いました。

でも、一番は、空家再生プロジェクトに関わる方の「瀬戸を良くしたい!」という熱い志に共感できたから。

きっとそれがなかったら、移転はなかったです。

 

確かに今までとは違い、運営費が必要となってくるところがありましたが、少し自分自身にプレッシャーをかけてもいいかな、と。

自分の塾もそれなりに順調にやらせてもらっていて、すっかり「お金を稼ぐために工夫する」ということに対してさぼっていたところもあり(笑)

よい修練の場かな、と。

 

また、塾やツクルスクールの生徒、そして起業コンサルを受けていただく方には、

「見せ方ややり方を考えれば、月20万くらいなんとかできるよ」

といっている手前、これくらいはなんとかできないと、自分にも子どもたちにも嘘をいっていることになってしまうな、ということもあり、今回かかる費用くらい、軽くなんとかしないとな、ということで、「よし、じゃいっちょやってみるか!」ということで、移転しました。

 

もちろんその費用をスクールの保護者に支払ってもらうことも可能ではあります。

でも、私はあくまで「誰でも通える学校」を作りたいので、それだけは避けたいと思いました。

 

ということで、さてはて、この費用、どうやって集めようかといろいろと考えだしました。

しかも、私がなにか苦労したり、なにかこのツクルのためだけにプラスアルファすることなしに。

 

まず最初に思いついたのは、毎月イベントでもするかな~ということでした。

でも、それだと私の実働時間が必要となってしまい、ちょっと違うな・・・。

 

次に、民間のキャリアセンターのような位置づけにして、会員を募集して、その会員費で賄うか・・

うーん、でもこれも結局私が定期的にそこにいなくちゃいけなかったりして、なんだか違うな~

 

よし、夏休みの何もないときに、大きめのイベントを打って、そこで1年分集めるか・・・

一応集めることができそうな雰囲気はあるけど、それだと不安定だよな。もっと落ち着いて安心して運営していきたいよな~

 

よし、高校生以上対象の「立ち止まる学校」をつくって、そちらの月謝でどうだ!!と思いました。

かなりカリキュラムを考えて、いろいろと考えてみました。瀬戸市の人の資源を有効に活用できそうな感じもしたし、自分もやってみたいことをトライできそうな感じがしていましたが、マーケット的にちょっと厳しい。また、それ以上に私の昼の自由感がなくなってしまうのが、引っかかりました。

現段階では、毎日「立ち止まる学校」をやるというのは、バランス的に悪いな、と。

 

さてさて、どうしたものか・・・

そして、いつも大切にしている、どうやってもいいけど、そこに「ワクワク感」があるかどうか、というところだよな・・・なんて考えました。

今自分がやりたいことはなんだろう・・・

そう、瀬戸ツクルスクールを瀬戸の人に1人でも多く知ってもらうこと。

そのためにできること。それは人とつながることだよな。あるいは、つながっているつながりをしっかりとすることだよな・・・そんなこんなで思考の中へ・・・

 

寄付

個人的に、あまり寄付してもらうのは好きではありません。

もちろん必要なところに寄付をすることはまったく問題ありませんが、自分がされる側だとあまり。

それくらいだったら、自分で考えて稼げよって自分に対して思ってしまいます。

 

クラウド・ファウンディングも考えました。

でもそこにかかる事務作業や、名簿管理や記事更新などのことを考えると、これもちょっとバランスが悪い。

そして、なによりも私は瀬戸でのつながりをつくりたいのであって、クラウドのような感じでやりたいわけではない。

もっと地に足がついたようなやり方でやりたい。

それに今回かかる費用や今後の広がりについて考えると、そういう不特定多数の人に寄付を求めるのはなんか違うな、と。

また、ある一定の会社などに寄付を頼ると、それこそバランスが崩れてしまって、自分のやりたいことがやりにくくなるんじゃないか。

・・・・・・・

そうか!少額だ!

そして、頭をよぎったのが、グラミン銀行でした。

まぁまったく仕組みは違いますが(笑)

少額であれば、自分が案じているような力のバランスが崩れてしまうこともないだろう。

 

そして、改めて「寄付」のなにがいつもいやな感じがするのかな~と考えた。

まず、何に使われるかわからない。もちろん災害にあったところへの寄付はあまりそんなことは考えませんが。

そして、いったいいくら欲しいのかが分からない。

そりゃぁあればあっただけいいのかもしれないけれど、寄付する側としては、いまいちしっくりこない。

そんなブロックが自分のなかにあったことがわかりました。

 

だとすれば、そこさえすっきりすればいいんじゃないか?と思ったわけですね。

で、思いついたのが、TKR360(TuKuRu360)

もちろんこのタイトルは、AKB48的な感じ、清竜人25的な遊びな感じ。

やっぱりワクワクしないとね、ってことで(笑)

 

年間必要な運営に必要な金額は36万円。

ということは、1人年間1000円もらえれば、達成しちゃうじゃん!!

360人。

決して無理な数字じゃない。むしろその360人とのつながりを「お金」という道具を通して、強めることができるんじゃないかって思ったわけです。

しかも不特定多数の360人じゃなくて、ちゃんと顔も名前も一致する360人。一人一人の住所と電話番号もお願いする。

そして、できれば必ずツクルスクールに一度来てもらう。あるいは、どうしても来れないという方は、スカイプやなにかでツクルスクールについての説明を受ける。

すごく地味(笑)

どぶ板選挙かって感じだけど、地域に根差した学校にしたい以上、それが一番効果的だし、効率的だし、いろんな人とのつながりを持てると思うと自分も考えていてワクワクするし、できそうな気がするし。

そして、もしこれが可能だったら、おもしろくなっちゃうよなって思ったわけです。

まさに市民が支えている市民の学校ってことになるよねって。

 

もちろん公の学校は公の学校で大切だし、なくなることはない。

でも、地域に住んでいる人が、その教育を認めて、そこにできる範囲で関わる。

そういうコミュニティースクールがあってもいいんじゃないかと思うんです。

 

現在、国が進めている(進めていた?)コミュニティースクールは、仕組みとしては、地域の人たちが「学校運営協議会制度」を組織し、そこに地域のみなさんが参加し、話し合いをし、学校と協議しながら学校を創り上げていく、というもの。

そこには改善はあると思いますが、大胆な変革はないように思うんです。

 

もちろんたくさんの可能性はあると思いますが、やっぱりその根本は公立である以上、国の学校ということ。

その所有がある以上、最終権限は「国」にあるわけです。(当然なのですが)

 

でも、このやり方でやれば、地域の人の、地域の人による、地域の人のための学校にすることができるんじゃないかって思ったわけです。

 

さてさて、このTKR360プロジェクト。

どうなることやら(笑)

とにかくコツコツと。

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