「適切な関わり方をすれば学校には行ける」という思い上がり

先日の「みんなの学校」上映会で木村さんもいっていたけど、まず大人ができることは、ものの見方を変えること。

それだけで大きな変化は生まれる。

 

もちろん人に変わることを求めても仕方がないことは分かっているけれど、一応。

 

まず変えてもらいたい見方、考え方は、

「親や先生が適切な関わりをしていれば、学校(主に公立)には行ける」

というもの。

 

まぁ勉強していない人がいうのはまだわかるけれど、ある程度本をだしたり、教育者であったりする人がこういうことをいうのは本当にやめてほしい。

だって、そこをいってしまったら、すでに15万人近くいるとされてい不登校の親や学校の先生は「不適切な関わり」をしたということになってしまう。

そりゃぁ中にはそういうこともあるかもしれないけれど、一生懸命がんばっていたり、いろいろ考えたりした親や先生だってたくさんいるんだと思う。

そういう人たちの心情をイメージしたことがあるんだろうか。

まぁないんだろうけど(苦笑)

私はとてもそんなこと言えないし、言いたくもない。

まだ様々な学校のカタチがあるのだとすれば、100歩譲ってよしとしても、現在のような1つのカタチの学校しかない現状で、それはないわ、と思う。

価値観の多様化という時代の流れもあるわけだし。

楽屋でも話になったんだけど、

「もう学校だけですべての子どもを受け止めようとするのは、無理なんです。」

 

子どもにとっても「無理」なもんは、「無理」なんですよ。

ただそれだけ。

そこに理由や原因とか言われても困ると思います。

そりゃ~なんちゃらかんちゃらいってそれらしい理由や原因を取り繕うことはできますけどね。

それは子どもが悪いわけでも、大人が悪いわけでも、っていうか、誰が悪いとかじゃなくて、そういう現状が目の前にあるわけだから、じゃぁそこからどのようにしていくことができるのかっていうように、建設的な考え方をしたいな、と思うわけです。

 

ってかそれで行けるようになったとして、それがほんとうに子どもが「これからの社会」で幸せに生きるためにいいのかなんて誰が分かるんだよって思ったりもします。