最初にこの本を紹介されたときに、
「以前は上下巻に分かれていてねぇ~ 名著だったんですよね~」
と言われたことを覚えている。
そのときすぐに購入できたのは、その後上下巻がひとつにまとめられたバージョンだったので。
とりあえずはそれを読み、最近まで気にしていなかったけど・・・
完訳版がでたということもあり、そちらを買おうか迷っていましたが、まずはこちらを読もうと思い、アマゾンさんで検索した結果、ちゃんとありました!
久しぶりにこの「ファミリー」を読んでいます。
とりあえず序章を読み終え、心に残ったところ。
「成功ほど、失敗するものはない」
一度成功したからといって、状況が変わったにも関わらず、以前成功したからといって同じ反応を繰り返し、そして失敗する、という流れ。
学校でいえば、
「以前は授業をしっかりやっておけば、クラスはまとまっていった。だから授業のスキルアップが何よりも大事だ。」
でも、時代は変わったわけで。
家族でいえば、
「家族で話し合いを定期的に持つ必要なんてない。自分のころはそんなことはしなかった。それでもうまくいっていた。」
でも今は・・・
会社でいえば、
「とにかく給料を上がればモチベーションは上がる!自分はそうだった!だからがんばって売上を上げよう!」
といってもなびかない若者・・・
などなど。
どうしても自分がうまくいった経験があると、そこに固執してしまう。
でも、これだけ変化の激しい中、むしろその成功への固執こそが一番の失敗になってしまうと思う。
「自分はこうやったからうまくいった」という過去の成功に囚われるのではなく、目の前の人とお互いのことを話し、自分たちにとって何がいいのか、どうしていきたいのか、そして何をしていくのか、ということが大切なのだと思う。