デンマークの教育

昨日、瀬戸ツクルスクールでいっしょにスタッフメンバーをしていて、

昨年、デンマークに現地視察にいった斧内弥生さんとともにデンマークの教育をメインに瀬戸ツクルスクールの教育をいろいろとお話しました。

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今回は8人でじっくりといろいろお話しました。

デンマーク。

毎年行われる世界幸福度調査で毎年ベスト3に入る国。

はかるものなのか、というところもあると思いますが、それでもなにかこれからの参考になればなと思うわけです。

ちなみに、こんなものを変数として使っている様子。

●国民1人当りの実質GDP(国民総生産)
●社会保障
●健康寿命
●人生選択の自由度
●寛容度
●汚職度
●政治的自由度 などなど

ちなみに日本は46位らしい。

話は戻って、では、そういう幸福度が高い国でどんな教育が行われているか、ということに子どもの幸せを願う人が興味を持つのは自然の流れかと。

一番の特徴、それは、

「対話」

とにかくひとりひとりが意見を持っていて、それを話し合う、という文化が根付いているようです。

それが投票率は9割以上という結果と結びつけるのはそれほど無理やりではないかなと思います。

 

教育システムは、15歳までが義務教育。時間割も決まっている。このあたりは日本といっしょ。

でも教科学習のやり方は一人一人対話をしながら決めるとのこと。

たとえば、惑星を覚えるにしても、

惑星の名前を耳で聞いて覚える子、絵を色で塗って覚える子、パソコンでいろいろとトリビア的な知識を得ながら覚える子・・・・といったような感じのようです。

そして、それに対応できるだけのいくつかの選択肢が準備されている。このなかで対話をして、自分の学び方を決める。

時間がかかるのかなぁと思いきや、それぞれ自分の意見を持っているので、ひとりひとり対話をしたとしても、それほど時間はかからないようです。

そのほかにも、大学でも専門学校でもない、「フォルケホイスコーレ」という、かなりざっくりいえば、自分探しをできる学校があったり、大学生には月々8万円近くのお金が支給されたり、「地球と自分とのつながり」を意識させる教育科目があったり、森のようちえん発祥の地であったり、国のある一角に「自由地区」のようなものがあったり・・・

いろいろとありましたが、すべては「対話」というところが基礎にあるのかなぁと思いました。

また、日本と似た環境や風土もあるとのことで、とても興味深い内容でした。

 

今ママーズ(母親学習会)でやっている内容やアドラー心理学ともリンクするところがたくさんありました。

今回の勉強会で学んでいるのは7つの基本的な考え方やスキル。

3つの勇気を与えるものの見方

1・自分は有能である

2・自分は存在意義がある

3・自分は自分の人生に影響を与えることができる。

4つのスキル

1・自分自身をコントロールするスキル

2・対人関係に関するスキル

3・責任をとるスキル

4・判断するスキル

特に3つの勇気を与えるものの見方。

デンマークにおいて対話を重視するのは、まさにこの3つを伝える行為であると思いました。

そして、これが幸福度につながっているということも感覚としてはとても納得がいきました。

 

子育てにおいても、いきなり対話ということは難しいかもしれませんが、今の自分の行動基準として、

「果たして今の関わり方で、相手は自分のことを有能だとおもえただろうか、存在意義があり価値があると思えただろうか、自分の人生に自分で影響を与えるということを信じられるだろうか?」

ということを持っておくといいかと思いました。

そして、このアドラー心理学の考えを元に運営している瀬戸ツクルスクールの方針は幸せにつながっているなぁという自信も持ちました。