教師教育学 第4章

第4章は、リアリスティック・アプローチと省察に関する促進に関する評価研究

こういった見えないものに関する評価は難しい。しかも時間がかかるのでなおさら。

今のところは、理論と実践の溝は埋まる、という結論がでてはいるらしいが、データなどもまだ不十分だろうな。

でも、どこまでデータを取ったら十分なのか、というところもある。

省察してもらうにしろ、なにを軸にするかで、まったく違う省察になるということも書いてある。

批判的な姿勢を養うということに対して省察するのか、知識の習熟に関しての省察を行うのかではやっぱり違う。

また、なにをもって、よい教師教育とするか、でまったく違ってくる。

ここでいう、よい教師とは「学びの促進者」であるから、どれだけうまく授業をしても、それによって生徒が「分かった!」ではいけないということになる。

「よし、もっと学ぼう!」となることが目標になる。だから解説をうまくするというよりも、いかに生徒たちが様々なプロセスを経られる課題を選べるかが力量になるか。

また1年目の教育実習生では、省察の力は不十分である場合が多いこと。

内的志向を持つ実習生と外的志向を持つ実習生では学びに対しての評価がまったく違うこと。

教職1年目では、省察の力が潜伏してしまうこと。

教員養成段階の早すぎる時期に省察を行うと、初心者には疎外感を与えてしまうこと。

教師教育者が指導に当たるときは、自分の信念を一度棚の上に挙げておかなければならないこと。

などの注意点も挙げられていた。

いずれにしても、まだまだ研究やその結果は継続的に確認していかなければならないだろう。

そのほか気になった文章

省察することを学ぶことと選択することを学ぶことは、とても近い関係にある。

ルーティン化された活動は、怠惰とバーン・アウトにつながりやすいと考えられる。